| 唾液には、消化を助けるといった作用のほか、さまざまな働きがあり、う触や歯周病から私たちを守ってくれています。
●希釈・洗浄作用
口腔内の細菌や食物残渣(食べかす)などを希釈し洗い流します。
●抗菌作用
さまざまな抗菌物質により、細菌の発育を抑制します。
●歯の保護作用
唾液中のたんぱく質によりペリクルを形成し、歯を保護します。
●緩衝作用
酸性に偏った環境を中性に戻します。
●歯の再石灰化作用
脱灰して失われたカルシウムやリンを補い、再び石灰化させます。
●免疫作用
唾液中の免疫グロブリン(主にlgA、lgG)が、S.mutansをはじめとする口腔内金細菌に対してさまざまな防御作用を示します。
上記の他にも、消化作用、排泄作用、味覚や水分調節など、全身の健康にも大きく関わっています。
唾液腺の位置と、う触の関係
耳下腺の開口している上顎第一大臼歯付近、および顎下腺管や舌下腺の導管が開口している下顎舌側は唾液の作用の恩恵を受けやすい部位といえます。逆に唾液が届きにくい上下顎前歯唇側、下顎臼歯頬側および上顎最後臼歯遠心面などがう触の好発部位と重なることからも唾液の重要性をうかがい知ることができます。う触のリスクを把握するうえで唾液腺やその流れを理解しておくことはとても大切です。
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